神山湧水珈琲 AGF

世界文化遺産 上賀茂神社 式年遷宮記念文化事業 supported by AGF

行事の報告 Vol.1 文化事業発表会

平成27年5月8日。「世界文化遺産 上賀茂神社 式年遷宮記念文化事業 Supported by AGF Blendy」発表会が、東京都中央区の京都市東京事務所にて開催されました。京都の名水、「神山湧水(こうやまゆうすい)」を守り続けてきた、上賀茂神社(かみがもじんじゃ)、通称:賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と、日本の水・日本人の味覚を探究するAGFが、当神社の式年遷宮を記念し、共同文化事業の実施を発表。上賀茂神社で「水のつながり」をテーマとした催しや、神山湧水で作られたコーヒーの提供を行うことで「水の大切さと文化」を次世代に伝え、自然を敬うこころを育てていくことを目的としています。

▲今回の式年遷宮では、多くの方とご一緒にお祝いをしていただきたいと思っていると話す、上賀茂神社の204代目の宮司である、田中 安比呂 宮司。


上賀茂神社と式年遷宮について

発表会では、まず、世界文化遺産である、上賀茂神社の田中 安比呂 宮司(たなか やすひろ ぐうじ)が登壇。賀茂別雷神社は、雷を別けるが如く絶大な力を発揮する賀茂別雷大神を祀っており、人々を平安に導く神様として古くより信仰されていること。また、賀茂川の上流にある神社で、京都の人にとって命の源となる水を守り続けてきた、神社の由来を説明。さらに、今年の10月には、数えて第42回目の、神社を修復し改める、式年遷宮(しきねんせんぐう)を迎えることが紹介されました。
また、上賀茂神社とAGFと”水のご縁”についても触れ、AGFが水源となる森を守る「ブレンディの森」の活動に共感。上賀茂神社も境内の森林が、神山湧水をもたらし、現在でも飲用できる水として多くの方に親しまれていることを紹介し、今回の文化事業は、日本の水文化、水を大切にする心を思い起こす、大きな契機になると期待を寄せていました。

▲京都の75%は森であり、この神山をはじめとした京都の森の恵みによって、素晴らしい水をいただき、食文化や伝統産業が育まれてきたと語る門川大作市長。

京都の森の恵みと水に感謝し,日本の精神文化「こころ」を次世代に伝える。

続いて、事業に協力いただいた京都市を代表して、門川大作(かどかわだいさく)京都市長がご挨拶。上賀茂神社が、数千年以上の歴史を持つ京都最古の神社として、往古の姿を守りながら、京都の魅力、日本文化を発信する取組を重ねておられることに敬意を表するとともに、上賀茂神社の式年遷宮を記念した、AGFの文化事業支援に対して賛同をいただきました。

▲水のご縁があり、上賀茂神社が神山湧水を守り続けてきたことに、深い畏敬の念を感じたことが協賛のきっかけになったと語る横山 敬一。

神山湧水を長い間守り続けてきた上賀茂神社を、ぜひお祝いしたい

続いて、味の素ゼネラルフーヅ株式会社 代表取締役社長 横山 敬一が登壇し、日本の水に合うジャパニーズコーヒーを追い求めるAGFが、文化事業に協賛する意義を紹介。
上賀茂神社との出会いは、水のご縁であり、日本の水と日本人の味覚を探究するAGFは、上賀茂神社が神山湧水を長い間守り続けきたことに、深い畏敬(いけい)の念を感じ、ぜひお祝いしたいと思ったことを説明しました。

▲古から湧く泉水を生かすようにつくられた、神山湧水珈琲は、5月から10月の式年遷宮までの期間に複数回、上賀茂神社の境内でふるまわれる。

世界でただ一つの泉水を生かした「神山湧水珈琲」

また、横山は、「世界に名だたる日本の水の中でも、清らかで美味しい、神山湧水がいちばん生きる珈琲をつくることが、自分たちにできる何よりのお祝い」として、豆選び、ブレンド、焙煎の試作を繰り返した末に、世界でただ一つの「泉水(せんすい)を生かした珈琲」である「神山湧水(こうやまゆうすい)珈琲」をつくったことを発表。この珈琲は、5月から10月の式年遷宮までに複数回、上賀茂神社の境内で参拝者の方々に京菓子を添えてふるまわれます。さらに、神山湧水珈琲を提供するタイミングで、「水のつながり」をテーマとした、文化催事も開催していきます。

▲おいしさの理由を科学的に究明するために、神山湧水の成分を分析するところから始めたと語る、AGF常務執行役員の井村 直人。

神山湧水を研究し、マイルドでありながら香り立ち、和菓子にも合うコーヒーに。

AGF常務執行役員の井村 直人(いむら なおと)が登壇し、AGFならではの、おいしさの理由を科学的に究明する「おいしさの科学」を活用し、神山湧水珈琲を開発したことを紹介。
神山湧水珈琲づくりでは、まず、神山湧水はどのような水なのかの調査・研究を行い、その結果、神山湧水でコーヒーを淹れると、渋みが弱くなり、全体の風味がマイルドになることを発見。
香りのアクセントには、上賀茂神社名物の「やきもち」と一緒にいただいた「京番茶」の焙煎香をヒントに、深煎りしたコーヒーをブレンドすることによって、マイルドなコーヒーに焙煎香というアクセントをつけ、これを神山湧水珈琲のベースにしたと説明。

▲マイルドな神山湧水に、京番茶のような焙煎香をつけ、さらに、聖護院八ッ橋のニッキの香りとの調和も考えたという。

神山湧水珈琲と共に供される、聖護院八ッ橋との調和も考え、キリマンジャロ山のふもとでとれる高品質なコーヒーを使い、それぞれの香りがお互いを引き立て合うように仕上げたことが紹介された。

▲ぜひ多くの方に、上賀茂神社で神山湧水珈琲を味わっていただきたいと話す、原田 知世さん。

ジャパニーズコーヒーを支えているのは、水なんだということを再確認しました。

発表会の最後には、本プロジェクトのサポーターであり、AGF Blendyの顔でもある、原田 知世さんが登場。
「神山湧水珈琲は、澄んだ香りと深い味わいがあり、ジャパニーズコーヒーを支えているのは、水なんだということを再確認しました。ぜひ多くの皆様に、上賀茂神社にて、この貴重な珈琲を味わっていただけたらと願っております」とのメッセージをいただき、発表会は幕を閉じました。